ルーク・メイとは?全米制覇を知る203cmフォワードが千葉ジェッツへ|経歴・プレースタイル・デビュー戦19リバウンド

チーム

2026年9月24日、千葉ジェッツがルーク・メイ選手との新規契約を発表しました。203cm・106kgのフォワード(SF/PF)で、背番号は32。新戦力のブランドン・ランドルフ選手がけがでインジュアリーリスト(けが人リスト)に入ったことを受けての補強です。

メイ選手は、アメリカの名門ノースカロライナ大学で全米制覇を経験し、Bリーグでは茨城ロボッツ、名古屋ダイヤモンドドルフィンズ、神戸ストークスでプレーしてきた選手。昨季はB2の神戸で平均17.2得点・9.3リバウンドを記録し、B2優勝に貢献しました。そして契約発表の翌日、9月25日の千葉ジェッツのBプレミア開幕戦で、いきなり18得点・19リバウンド。「どんな選手?」「なぜこのタイミングで?」を、公式発表とB.LEAGUE公式のスタッツをもとにまとめました。

ルーク・メイ選手のプロフィール

氏名ルーク・メイ(Luke Maye)
生年月日1997年3月7日(29歳)
国籍アメリカ
身長/体重203cm/106kg
ポジションSF/PF(スモールフォワード/パワーフォワード)
背番号32
出身校ノースカロライナ大学(米)
前所属神戸ストークス(B2/2025-26)
千葉J加入2026-27シーズン(新規契約・2026年9月24日発表)

どんな選手?ひとことで言うと「リバウンドに強く、外も打てるフォワード」

ひとことで言うと、203cm・106kgの体でリバウンドをもぎ取り、3ポイントも打てるフォワードです。Bリーグでの数字を見ると、リバウンドは茨城時代が平均10.5本、神戸時代が9.3本と、所属先が変わっても安定して取れています。3ポイント成功率も茨城で40.3%、神戸で38.9%と高い水準。ゴール下と外角の両方で仕事ができるタイプです。

神戸ストークスのGMも獲得時に、外角のシュート力と日本でのプレー経験を評価するコメントを出していました(出典:バスケットボールキング)。

経歴|全米制覇からヨーロッパ、そして日本へ

ノースカロライナ大|残り0.3秒の勝ち越し弾と全米制覇

メイ選手はアメリカ・ノースカロライナ州の出身。高校時代には他の大学から奨学金付きの誘いもありましたが、地元の名門ノースカロライナ大学(UNC)に、1年目は奨学金なしの「ウォークオン(一般入部)」という条件で進むことを決めた、という逸話の持ち主です(結果的には、入学前に枠が空いて奨学金を得ています)。

名前が一気に知られたのは大学2年の2017年3月。NCAAトーナメント(全米大学選手権)の地区決勝・ケンタッキー大学戦で、73-73の同点から残り0.3秒で勝ち越しのジャンプシュートを沈め、チームをファイナル4へ導きました。当時は控えのフォワード。UNCはそのまま勝ち進み、全米制覇を果たしています(出典:Sports Illustrated)。

3年時(2017-18)には平均16.9得点・10.1リバウンドでオールアメリカン(全米の大学トップ選手の表彰)のサードチームに選ばれ、4年時も平均14.9得点・10.5リバウンド。2年続けて得点とリバウンドの両方で2桁を記録しました。

Gリーグからイタリア・スペイン・トルコへ

2019年のNBAドラフトでは指名されず、ミルウォーキー・バックスの一員としてNBAサマーリーグに参加したあと、バックス傘下のGリーグ(NBAの育成リーグ)・ウィスコンシン・ハードでプロのキャリアをスタート。その後はイタリアのトレント、スペインのマンレサとグラナダ、トルコのトファシュと、ヨーロッパの3か国・4クラブを渡り歩きました。

Bリーグでは茨城→名古屋D→神戸でB2優勝

2024年2月、シーズン途中に茨城ロボッツへ加入して来日。B1で19試合に出場し、平均20.9得点・10.5リバウンドと、いきなり得点・リバウンドとも2桁の数字を残しました。翌2024-25シーズンは名古屋ダイヤモンドドルフィンズで48試合に出場しています。

2025-26シーズンは、2026年1月にB2の神戸ストークスへ途中加入。当時27勝3敗で西地区の首位を走っていたチームに加わり、先発は30試合中2試合だけと、主にベンチから出てくる得点源として平均17.2得点・9.3リバウンドを記録しました。プレーオフでも7試合で平均20.3得点。5月17日のファイナル第2戦では29得点を挙げ、クラブにとってはBリーグ元年の2016-17シーズン以来、2度目のB2制覇。その優勝に貢献しました。Bリーグの再編で、このシーズンは「B2」として最後の年。B2の初代王者が、最後の王者にもなった形です(出典:バスケットボールキング)。

数字で見るBリーグでのスタッツ

シーズン所属(リーグ)試合出場時間得点リバウンド3P成功率
2023-24茨城(B1)1927.3分20.910.540.3%
2024-25名古屋D(B1)4822.0分11.97.127.0%
2025-26神戸(B2)3023.9分17.29.338.9%
2025-26神戸(B2プレーオフ)722.9分20.39.040.8%
2026-27千葉J(Bプレミア)130.0分18.019.025.0%

※出場時間・得点・リバウンドは1試合平均。B.LEAGUE公式の個人成績より(2026-27は9月25日の1試合のみ)。

正直に言うと、名古屋D時代は3ポイント成功率27.0%と苦しんだシーズンでした。一方で、茨城と神戸では40%前後と高確率。神戸の数字はB2でのものなので、そのままBプレミアに当てはめるのは早計ですが、B1でも茨城時代に平均20.9得点を挙げた実績があります。そして何より、どのチームでもリバウンドはしっかり取れているのが心強いところです。

デビュー戦で18得点・19リバウンド|開幕戦の東京SR戦

契約発表の翌日、9月25日(金)に行われた千葉ジェッツのBプレミア開幕戦・東京サンロッカーズ戦(TOYOTA ARENA TOKYO)。千葉ジェッツは97-92で勝利し、新リーグの初戦を白星で飾りました。

メイ選手はベンチから出場して約30分プレーし、18得点・19リバウンド・4アシスト。19リバウンドは両チームを通じて最多で、そのうち8本がオフェンスリバウンド(外れた味方のシュートを拾うリバウンド)でした。チーム全体のオフェンスリバウンドが15本なので、その半分以上をひとりで拾った計算です。B.LEAGUE公式の「貢献度(EFF)」29もチームトップでした(出典:B.LEAGUE公式 ボックススコア)。

得点はネイト・ウィリアムズ選手の27得点、富樫勇樹選手の25得点に次ぐチーム3番手。3ポイントは4本中1本の成功にとどまりましたが、フリースローは3本すべて成功しています。契約発表の翌日の試合で、この数字です。

以前のロスター分析記事では、今季の注目点として「昨季のジョン・ムーニー選手(平均11.3リバウンド)のように、毎試合2桁リバウンドを計算できる選手がいるか」を挙げていました。まだ1試合とはいえ、メイ選手はその答えになり得る存在かもしれません。

なぜ今?ランドルフ選手の離脱とBプレミアの外国籍枠

今回の加入のきっかけは、ブランドン・ランドルフ選手のけがです。ランドルフ選手は9月7日のプレシーズンゲーム(ISLAND GAMES 2026・琉球ゴールデンキングス戦)で左ハムストリングス(太ももの裏側)を痛め、筋損傷で全治6〜8週間の見込みと発表されました。9月9日付でインジュアリーリストに登録されています。なお、インジュアリーリストに登録された選手は、登録日から30日間は選手登録に戻れない決まりです(出典:千葉ジェッツ公式)。

Bプレミアで登録できる外国籍選手は3人まで(出典:B.LEAGUE公式)。ランドルフ選手の離脱を受けて、その穴を埋める形でメイ選手と契約しました。ただし、ポジションはランドルフ選手(SG)と違ってフォワード。同じタイプを補ったというより、サイズとリバウンドを足す補強と言えそうです。

また、Bプレミアは登録された外国籍選手が同時にコートに立つ人数に制限がない「オンザコートフリー」。メイ選手がマット・コステロ選手やネイト・ウィリアムズ選手と一緒にコートに立つ形も可能です。ランドルフ選手が戻ってきたときにどんな編成になるのかも、今後の注目点です。

プレースタイル|ここに注目

  • リバウンド:大学3・4年時は平均2桁、Bリーグでも茨城で平均10.5本。デビュー戦の19本(うちオフェンス8本)はまさに持ち味そのもの。
  • 3ポイント:茨城40.3%、神戸38.9%。ゴール下だけでなく外からも打てるので、相手の大きな選手をゴール下から引き出せる。
  • 日本での経験:Bリーグは4クラブ目。日本のバスケットや生活に慣れているので、開幕直前の加入でも計算が立てやすい。
  • 大一番での強さ:大学時代の残り0.3秒の勝ち越し弾に、B2ファイナルでの29得点。大事な試合で結果を残してきた。

ちょっとした豆知識|背番号32と“スポーツ一家”

背番号32は、ノースカロライナ大時代にも、Bリーグの茨城・名古屋D・神戸でもつけてきた番号です。千葉ジェッツでも同じ32番になりました。

また、メイ選手の弟は、NFL(アメリカンフットボール)のニューイングランド・ペイトリオッツでQB(クォーターバック)を務めるドレイク・メイ選手。2024年のNFLドラフトで全体3位指名を受けた選手です。父親もノースカロライナ大のQBだったという、スポーツ一家なんです。

本人のコメントと、これからの日程

加入にあたってメイ選手は、公式サイトを通じて「千葉に来ることができて本当にワクワクしています!」とコメント。歴史あるクラブで、素晴らしいファンの前でプレーできるのが楽しみだと語り、チームメイトやコーチ、ファンのために全力を尽くすと意気込みを示しています(出典:千葉ジェッツ公式)。

ホームのららアリーナ東京ベイ(LaLa arena TOKYO-BAY)での試合と、古巣・神戸との対戦は次のとおりです(出場は当日のエントリー次第です)。

  • 10月2日(金)19:05 ホーム開幕戦 vs アルバルク東京(ららアリーナ東京ベイ)
  • 10月4日(日)14:05 ホーム vs アルバルク東京(ららアリーナ東京ベイ)
  • 10月8日(木)19:05 アウェイ vs 神戸ストークス(GLION ARENA KOBE)※古巣対決

10月8日は、昨季一緒にB2優勝を勝ち取った神戸との“古巣対決”。ほかの試合日程は2026-27試合日程まとめ、チケットの取り方はチケットの買い方ガイドでチェックできます。

まとめ

  • ルーク・メイ選手は2026年9月24日に千葉ジェッツと契約した203cmのフォワード(SF/PF・背番号32)。
  • ランドルフ選手のけが(インジュアリーリスト登録)を受けての補強。Bプレミアで登録できる外国籍選手は3人まで。
  • ノースカロライナ大で2017年に全米制覇。大学2年時、地区決勝で残り0.3秒の勝ち越し弾を決めて一躍注目の存在に。
  • Bリーグは茨城・名古屋D・神戸に続いて4クラブ目。昨季はB2の神戸で平均17.2得点・9.3リバウンド、B2優勝に貢献。
  • 9月25日の千葉ジェッツの開幕戦(東京SR戦・97-92で勝利)で18得点・19リバウンド。リバウンドとサイズで、チームに厚みを加える存在として期待。

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