富樫勇樹 2026-27も千葉ジェッツに残留|レジェンドの魅力と名場面6選

チーム

「あの一瞬を見るために、何度でもLaLaアリーナに足を運びたくなる」——千葉ジェッツのレジェンド、富樫勇樹を語るファンの言葉は、いつもそんな熱を帯びています。

身長167cmという日本人でも決して大きくない体で、Bリーグ初代オールスターMVP、シーズンMVP、クラブ初の年間王者、B1史上初の通算3ポイント1300本という前人未到の記録を積み上げてきた背番号2。長きにわたりキャプテンとしてチームを束ね、今も千葉ジェッツの精神的支柱であり続けています。本記事では、ファンを長年熱狂させてきた富樫勇樹の「5つの魅力」と「6つの名場面」、そして「現地観戦で味わってほしい3つのトピック」を、現地観戦の熱量も交えて振り返ります。

富樫勇樹プロフィール早見表

項目内容
生年月日1993年7月30日(32歳・2026年6月時点)
出身新潟県新発田市
身長/体重167cm/65kg
ポジションポイントガード(PG)
背番号2
所属千葉ジェッツふなばし(2015年〜)
契約年数2024年5月締結 4年契約(〜2027-28シーズン)

富樫勇樹は新潟県新発田市出身、ジュニア時代から全国レベルで活躍してきた日本バスケ屈指のポイントガードです。秋田ノーザンハピネッツでプロキャリアをスタートし、2015年から千葉ジェッツに加入。以降は背番号2を背負い続け、長くキャプテンを務めるなどチームの中心としてリーグを代表する選手に成長してきました。2024年5月には2027-28シーズンまでの複数年契約に合意しており、現在もチームの軸として走り続けています(出典:千葉ジェッツ公式リリース 2025-05-29)。

富樫勇樹の魅力|ファンが愛し続ける5つの理由

スタッツや受賞歴だけでは語り尽くせない富樫勇樹の魅力を、ファン目線で5つの切り口から紐解いていきます。どれも「現地で見たときに、あらためて気づかされる」性質のものばかりです。

1. 167cmで「日本バスケの希望」を背負う背番号2

富樫勇樹を語るうえで、167cmという身長は欠かせない要素です。Bリーグの平均身長を大きく下回り、相手チームのガードが180cmを超えることも珍しくない中で、彼は誰よりも俊敏に、誰よりも賢くコートを駆け抜けます。

「自分より背の低い選手を見て、子どもたちが希望を持てる存在でありたい」——本人がたびたび口にしてきた言葉は、全国のミニバスやジュニアの世代に確実に届いています。実際にLaLaアリーナの試合では、富樫のレプリカユニフォームを身につけた小さなファンを毎試合のように見かけます。新潟県新発田市出身の少年が背負う背番号2は、もはや富樫の代名詞であり、「日本バスケの希望」そのもの。背の小さい子に「無理だ」と言わせない——その存在自体が、日本バスケの裾野を広げる大きな力になっています。

2. 一瞬で試合を変えるスピードと判断力

リバウンドを取った瞬間、相手ディフェンスがセットする前に、富樫の足はもう加速しています。コート全体を見渡す視野、ピック&ロールでの判断、3ポイントへの引き出し方。どれを取っても、Bリーグでトップクラスの「速さ」を備えるガードです。

特に2024-25シーズンは、レギュラーシーズン50試合で1試合平均13.9得点・5.0アシスト、3ポイント成功率38.8%という安定した数字を残しました(B.LEAGUE公式選手情報)。30代に入っても衰えるどころか進化を続け、ピック&ロールから自分の3、ドライブからのキックアウト、ロングパスのアシストと、引き出しを増やし続けています。プレー一つひとつの選択肢の多さこそが、相手ディフェンスを最も悩ませる富樫の武器であり、ファンが何度見ても飽きない理由でもあります。

3. クラッチで頼れる「勝負強さ」

タイトルを獲得し続けるチームには、必ず勝負所で頼れる選手がいます。千葉ジェッツにとって、その役割を長年担ってきたのが富樫勇樹です。試合終盤、流れが揺れる時間帯。スコアラーがマークされ、得点が止まる場面でも、富樫はボールを呼び込み、リスクを取って自らシュートを狙うか、最も確率の高いパスを通します。

天皇杯では計3度のMVPを受賞しています(第94回・第98回・第99回大会/参考:日本経済新聞 2023-03-12JBA公式 第99回大会レポート)。優勝を決めるクラッチショットで、何度も千葉ジェッツを栄冠に導いてきた歴史があります。プレッシャーがかかる場面ほど、表情を変えずに最善のプレーを選び取れる——その精神的な強さこそ、富樫勇樹の真骨頂です。「勝負所で輝く」という言葉が、これほど似合う日本人ガードはなかなかいません。

4. 長年チームを束ねてきたリーダーシップ

富樫の魅力は、スタッツや派手なプレーだけではありません。試合中、ベンチに戻った若手の肩を叩く姿、相手チームの選手にも敬意を表する佇まい、勝っても負けてもメディア対応を丁寧にこなす姿勢。千葉ジェッツというチームの「顔」であり続ける覚悟を、いつも感じさせてくれます。

長年にわたりキャプテンとしてチームを引っ張ってきた経験は、今もコート上で生き続けています。2024年5月には2027-28シーズンまでの4年契約を締結。2025年5月の継続発表で本人は「来シーズンも千葉ジェッツでプレーできることが凄い嬉しいです!!」とコメントしています(出典:千葉ジェッツ公式リリース 2025-05-29)。長くチームに残り、後進を育て、千葉と共に歩んでいく覚悟——その姿勢こそ、富樫勇樹が今もチームの精神的支柱として尊敬される理由です。

5. ファンを大切にする姿勢

試合後のSNS発信、サイン対応、地域イベントへの参加。富樫はとにかく、ファンとの距離を大事にする選手として知られています。LaLaアリーナでの試合では、ベンチ入りからウォームアップ、ティップオフまで、彼がコートに姿を現すたびに歓声がひとまわり大きくなる——そんな光景を毎試合のように目にします。

2025年11月13日に発表されたBリーグオールスター2026では、出場26選手の中で最多得票でファン投票1位を獲得しました(出典:バスケットボールキング 2025-11-13)。これは、チーム成績やプレースタイルだけでなく、ファン一人ひとりとの関係を地道に積み重ねてきた富樫だからこそ得られる、何より重い称号です。タイトルや記録はいつかほかの選手にも並ばれる日が来るかもしれませんが、ファンの心の中で築いてきた信頼だけは、誰にも真似できない富樫だけの財産と言えるでしょう。

ファンの心に刻まれた名場面エピソード

ここからは、富樫勇樹のキャリアを語るうえで欠かせない、ファンの心に刻まれた名場面を6つ、時系列で振り返ります。一つひとつのシーンは、Bリーグの歴史にも確かに刻まれた瞬間ばかりです。

名場面1|2016-17 Bリーグ初代オールスターMVP

2016年に開幕したB.LEAGUE。その初代オールスターゲーム(2017年開催)で、富樫勇樹はMVPを受賞しました。新しいリーグの幕開けを飾る舞台で「リーグの顔」として強烈なインパクトを残し、日本バスケの新時代を象徴する選手として広く知られることになります。テレビ中継を通じてプレーを目にしたファンも多く、富樫勇樹の名前を一気に全国区へと押し上げた、記念すべき一夜でもありました。

名場面2|2018-19 BリーグレギュラーシーズンMVP

2018-19シーズン、富樫勇樹はBリーグのレギュラーシーズンMVPに輝きました。チームを牽引するスピードと得点力、そして司令塔としての安定感。個人としてもチームとしても結果を残し続けた、彼のキャリアにおける一つの到達点と言える受賞です。日本人選手としてのMVP受賞は、身長や体格を理由に夢を諦めかけている若い世代に、強烈な希望を届ける出来事でもありました。

名場面3|2019年1月 天皇杯3連覇 残り2.6秒の劇的逆転3P

「富樫勇樹の名場面」を語るうえで、ファンの間で最も語り継がれているのが、2019年1月13日の天皇杯決勝です。第94回大会、千葉ジェッツは延長戦にもつれ込む大激戦の末、残りわずか2.6秒の場面で富樫勇樹が劇的な逆転3ポイントを沈め、71対69で勝利。クラブ史上初の天皇杯3連覇を達成しました(参考:バスケットボールキング 2019-01-13)。大舞台で、もっとも難しい状況で、もっとも難しいシュートを決めきる——富樫勇樹という選手の本質が凝縮された一瞬として、今もなおファンの記憶に鮮烈に残るシーンです。

名場面4|2020-21 千葉ジェッツ Bリーグ初の年間王者

クラブが長年追い続けた悲願——B.LEAGUEファイナル制覇。2021年6月1日、宇都宮ブレックスとのファイナルGAME3。1勝1敗で迎えた最終決戦を、千葉ジェッツは71対62で制し、クラブとして初のB.LEAGUE年間王者の座に就きました。富樫勇樹は日本生命ファイナル賞に選出。試合後、本人は「最高の気分です」とコメントしています(参考:B.LEAGUE公式 2021-06-01バスケットボールキング 2021-06-01)。長年キャプテンとしてチームを背負い続けてきた富樫が、ついに頂点に立った象徴的な瞬間でした。

名場面5|2026年5月 B1史上初 通算3ポイント1300本到達

長年積み重ねてきた一本一本が、ついにB1史上初の大台に到達しました。2026年5月3日のリーグ戦、富樫勇樹は第3クォーター終盤に左ウイング後方からディープ3を沈め、Bリーグ史上初となる通算3ポイント1300本を達成(参考:スポーツ報知 2026-05-03新潟日報)。本人は「この数字が自分のプレースタイルを表している」とコメント。アリーナで「TOGASHI!」のコールが沸き上がる瞬間は、千葉ジェッツファンにとって何度味わっても色褪せない時間です。1000本(2024年3月)、1200本(2025年10月)と段階的に塗り替えてきた記録の延長線上に、この1300本があります。

名場面6|2026 Bリーグオールスター最多得票

2025年11月13日、Bリーグオールスター2026の出場選手26名が発表されました。富樫勇樹は出場選手の中で最多得票を獲得(出典:バスケットボールキング 2025-11-13)。ファン投票が示した彼の存在感は、数字以上に雄弁に、Bリーグにおける富樫勇樹の立ち位置を物語っています。プレーの全盛期を超えても、なお最多得票で選ばれ続ける——それこそが「ファンに愛される選手」の何よりの証です。

富樫勇樹のここも知ってほしい4つのトピック

スタッツや代表的な名場面以外にも、ファンとしては押さえておきたいトピックがあります。ここでは、初心者ファンほど見逃しがちな4つの視点をまとめました。

1. 高校時代に渡米、米国の強豪校でプレー

富樫勇樹は中学卒業後にアメリカへ渡り、現地の高校(モントロス・クリスチャン高校)に進学しています。世界基準のプレーを早くから肌で経験してきたことが、現在の「冷静な判断」と「物怖じしない姿勢」の源泉と言って差し支えありません。10代で日本を離れ、自分の身長より遥かに高い選手たちの中で戦い続けた経験は、いまの富樫を語るうえでも欠かせないバックグラウンドです。

2. NBAへの挑戦|2014年 マーベリックス・サマーリーグでの記憶

国内のプロキャリアと並行して、富樫勇樹選手は2014年にNBAへの挑戦を経験しています。2013-14シーズン終了後、NBA入りを目指して渡米し、ダラス・マーベリックスのサマーリーグ・ロスター入りを果たしました。これは日本人として田臥勇太、川村卓也、竹内公輔に続く4人目の快挙です(参考:バスケットボール・スピリッツ 2014-10)。

サマーリーグでは5試合中4試合に出場。7月16日のシャーロット・ホーネッツ戦では約11分の出場で12得点を記録し、第3クォーター終了間際に放ったフローターショットは、その日のリーグ・トップ10プレーに選出されました。コートで「TOGA!」のコールが響くシーンも生まれ、ファンやメディアからも一気に注目される存在になりました。

2014年10月にはダラス・マーベリックスとノンギャランティでの契約に至りますが、開幕前にロスター外となり、その後はDリーグ(現Gリーグ)のテキサス・レジェンズへ。怪我を機に日本へ戻り、2015-16シーズンから千葉ジェッツでのキャリアが始まりました。挑戦のすべてが結果に結びついたわけではありませんが、167cmの日本人ガードが「世界最高峰の舞台に立った」という事実は、彼自身のキャリアにも、日本バスケ界全体にも、大きな足跡を残しています。

3. 日本代表での豊富なキャリア

日本代表としても長くプレーし、国際大会の経験を重ねてきた選手です。代表のユニフォームを着てコートに立つたびに「日本代表のスタンダード」を体現してきた存在で、これは現在の日本男子バスケの底上げにも直結しています。代表で見せる気迫と、千葉ジェッツで見せる落ち着き——その両方が同居しているのも、富樫勇樹というプレーヤーの面白さです。

4. 千葉ジェッツのブランドを象徴する顔

背番号2のレプリカユニフォーム、ファンクラブの限定グッズ、地域イベントでの登壇。クラブのブランディングそのものに長年大きな影響を与えてきた選手であり、「千葉ジェッツ=富樫勇樹」というイメージを多くの人が抱いています。クラブの一時代を築いてきた選手と、同じ時代を共有できることそのものが、千葉ジェッツファンの大きな特権でもあります。

これからの富樫勇樹に注目したい3つのポイント

最後に、これからの富樫勇樹を応援していくうえで、特に注目したい3つのポイントを挙げておきます。

  1. 2027-28シーズンまでの長期契約 — チームの中心として、世代交代をどう支え、どんな次世代の千葉ジェッツを作り上げるか。長期契約はクラブが富樫に寄せる信頼そのものでもあります。
  2. 若手選手との化学反応 — 司令塔としての経験を、若手ガードや日本人選手にどう伝えていくか。コート上の「言葉ではない指示」が、若手の成長スピードを左右する場面が今後も増えそうです。
  3. 個人記録のさらなる更新 — 通算3ポイント、通算アシストの自己記録更新がどこまで伸びるか。一試合一試合がそのままBリーグの歴史を刻むことになります。3ポイント1300本の次の節目はいつ訪れるのか、応援する側にとってもワクワクが続く時間です。

まとめ|LaLaアリーナで“生”を体感しよう

統計や受賞歴で語り尽くせない部分にこそ、富樫勇樹の本当の魅力があります。ステップを踏み込む音、ハーフラインを越えた瞬間の歓声、3ポイントが沈んだあとの仲間とのアイコンタクト——その一つひとつは、現地観戦でしか体感できません。

ホームのLaLaアリーナ東京ベイは、座席のどこからでも富樫のスピード感を感じられる素晴らしい空間です。「いつかは行ってみたい」と思っているなら、ぜひ次の試合を予定に入れてみてください。きっと、なぜこれほど多くの人が背番号2を追いかけ続けるのか、その答えが体ごと伝わってくるはずです。これからも千葉ジェッツのレジェンドとして走り続ける富樫勇樹を、一緒に応援していきましょう。

富樫勇樹 主な受賞歴・タイトル(年代別)

千葉ジェッツ公式、B.LEAGUE公式、JBA公式、信頼メディアの公開情報を基に、富樫勇樹の主要な個人賞・チームタイトル・節目の記録をシーズン別の一覧にまとめました(2026年6月時点)。Bリーグの賞、天皇杯、個人記録を1つの年表で振り返れます。

シーズン主な受賞・タイトル・記録
2016-17Bリーグ初代オールスターゲーム MVP/レギュラーシーズン ベストファイブ
2017-18レギュラーシーズン ベストファイブ
2018-19Bリーグ レギュラーシーズン MVP/ベストファイブ/ベスト タフショット賞/第94回天皇杯 優勝・大会MVP(残り2.6秒の逆転3P)
2019-20Bリーグ アシスト王(平均6.5アシスト)/ベストファイブ
2020-21クラブ初のB.LEAGUE年間王者/日本生命ファイナル賞/ベストファイブ
2021-22Bリーグ アシスト王(平均6.4アシスト)/ベストファイブ
2022-23レギュラーシーズン ベストファイブ/第98回天皇杯 優勝・大会MVP(2回目)
2023-24レギュラーシーズン ベストファイブ/ココロ、たぎる賞/第99回天皇杯 優勝・大会MVP(3回目)/B1史上初 通算3P 1000本達成(2024年3月、通算416試合目)
2024-25レギュラーシーズン セカンドチーム/Bリーグオールスターゲーム MVP(オールスター史上初の2度目・本拠地LaLa開催)
2025-26通算3P 1200本到達(2025年10月)/Bリーグオールスター2026 ファン投票最多得票(2025年11月)/B1史上初 通算3P 1300本達成(2026年5月)

※主な出典:千葉ジェッツ公式 選手ページBリーグ歴代表彰選手一覧(バスケットボールキング)B.LEAGUE公式 2021-06 千葉ジェッツ初優勝バスケットボールキング 2019-01-13 第94回 天皇杯3連覇 逆転3P日本経済新聞 2023-03-12 第98回 優勝・富樫MVPJBA公式 第99回大会レポートB.LEAGUE公式 2025-01 オールスターMVPB.LEAGUE公式 2024-03 通算3P 1000本B.LEAGUE公式 2025-10 通算3P 1200本スポーツ報知 2026-05 通算3P 1300本バスケットボールキング 2025-11 オールスター2026最多得票


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※本記事の内容は2026年6月時点のものです。最新の試合スケジュール・スタッツはB.LEAGUE公式サイトおよび千葉ジェッツ公式サイトをご確認ください。