2026年7月1日、千葉ジェッツふなばしが渡邊雄太(わたなべ ゆうた)選手の契約継続を発表しました。渡邊選手は、田臥勇太に次ぐ日本人2人目のNBAプレーヤーとして海外で道を切り開き、いまや日本代表の大黒柱として知られる存在です。Bリーグ3年目、そしてBプレミア初年度となる2026-27シーズンも、背番号1を背負って千葉ジェッツの優勝挑戦を牽引します。この記事では、そんな渡邊選手の経歴・プレースタイル・人柄を、公式発表や取材記事をもとにやさしく紹介します。
渡邊雄太選手のプロフィール
| 氏名 | 渡邊 雄太(わたなべ ゆうた) |
| 生年月日 | 1994年10月13日(31歳) |
| 出身地 | 香川県木田郡三木町 |
| 身長/体重 | 206cm/98kg |
| ポジション | SF/PF |
| 背番号 | 1 |
| 出身校 | 尽誠学園高校 → ジョージ・ワシントン大学(米) |
| 所属 | 千葉ジェッツふなばし(2024-25〜) |
経歴|香川からNBA、そして日本代表の大黒柱へ
尽誠学園からアメリカへ
香川県出身の渡邊選手は、名門・尽誠学園高校でプレーし、高校時代から全国区の実力を示しました。卒業後は単身アメリカへ渡り、プレップスクール(セント・トーマス・モア)を経て、NCAA1部のジョージ・ワシントン大学へ進学。世界最高峰のバスケットボールに挑む道を、若くして自ら選び取りました。
大学でNIT優勝、そしてディフェンス最優秀賞に
渡邊選手の大学時代は、着実に評価を高めた4年間でした。2015-16シーズンには、ジョージ・ワシントン大学がNITで優勝しています。NIT(ナショナル・インビテーション・トーナメント)は、全米No.1を決めるNCAAトーナメント(通称マーチ・マッドネス)とは別に開催される、いわば“もう一つの全米大学トーナメント”。NCAAトーナメントに出場できなかった有力校などが集う大会で、優勝は決して簡単なものではありません。渡邊選手はこの大会の決勝で4ブロックを放つなど、守備で優勝に大きく貢献しました。最終学年の2017-18シーズンには平均16.3得点をマークし、得点・リバウンド・ブロックでチームトップの成績を残します。さらに2018年には、所属するアトランティック10カンファレンスの最優秀ディフェンス選手賞を受賞。これは同大学の選手として史上初の快挙でした。
日本人2人目のNBAプレーヤー、スーパースターとの共闘
2018年、渡邊選手はメンフィス・グリズリーズとツーウェイ契約を結び、田臥勇太に次ぐ日本人2人目のNBA選手となりました。その後はトロント・ラプターズ、ブルックリン・ネッツ、フェニックス・サンズと渡り歩き、NBAでは通算213試合に出場しています。
とりわけブルックリン・ネッツ時代(2022-23シーズン)は、ケビン・デュラント、カイリー・アービングという世界的スーパースターとともにプレー。この年は3ポイント成功率がシーズン44.4%と自己最高を記録し、一時はNBA全体の3ポイント成功率ランキングで1位に立つほどの活躍を見せました。続くフェニックス・サンズでも、再びデュラントやデビン・ブッカーといったオールスター級の選手と同じコートに立っています。世界最高峰の選手たちと日々練習をともにした経験は、渡邊選手にとってかけがえのない財産になりました。
日本代表を背負う存在に
渡邊選手は、東京2020オリンピック、日本などで共催されたFIBAワールドカップ2023、そしてパリ2024オリンピックと、日本代表(AKATSUKI JAPAN)の主力として大舞台を戦い抜いてきました。得点だけでなく、守備や声かけでチームを引き締める精神的支柱。日本バスケットボール界を代表するスターの一人です。
なぜBリーグ・千葉ジェッツを選んだのか
NBAで6年間プレーした渡邊選手ですが、キャリア終盤にはメンタル面の難しさを抱え、大好きなはずのバスケットボールを純粋に楽しめない苦しい時期もあったといいます。そんな中で選んだのが、Bリーグ・千葉ジェッツへの新たな挑戦でした。
移籍にあたっては20を超えるチームからオファーがあったとされます。その中で渡邊選手が重視したのは、自分に最も熱量を持って向き合ってくれるチームであること。千葉ジェッツは、思い切りバスケットボールを楽しめる環境をつくりたいと、最も強い思いを伝えてくれたクラブでした。加えて、親友であり日本代表の同僚でもある富樫勇樹選手の存在や、大きなアリーナで多くの観客の前でプレーできることも、決断を後押ししました。
千葉ジェッツでの2年間
背番号は1。2024-25シーズンは度重なる負傷に苦しみ、リーグ戦60試合中35試合の出場にとどまりながらも、平均13.3得点・5.5リバウンドを記録しました。2025-26シーズンはさらに存在感を増し、平均12.9得点・3ポイント成功率35.8%をマーク。2026年3月にはB1通算1000得点にも到達しています。そして迎える2026-27シーズンも、契約継続でチームに残ることが決定。契約継続にあたって渡邊選手は、公式サイトで「今シーズンこそ共に優勝目指して頑張りましょう」とファンに呼びかけ、優勝への強い決意を語っています。
プレースタイル|206cmの“3&D”オールラウンダー
渡邊選手の真骨頂は、206cmという高さと機動力を両立させたオールラウンドなプレーです。NBAで磨いた守備力を土台に、攻守にわたってコート全体へ影響を与えます。
- ディフェンス:高さと横の動きを併せ持ち、複数のポジションを守れる。ヘルプやブロックでゴール下を締める。
- 3ポイントシュート:NBAでも高確率を残した外角。2025-26シーズンは成功率35.8%でスペースを広げる。
- 速攻・ボールプッシュ:リバウンドから自ら運ぶ速い展開が持ち味。本人も得意と語るプレー。
- オールラウンドな貢献:得点・リバウンド・守備をまんべんなくこなし、スタッツに表れない働きも多い。
道を切り開いてきた“挑戦者”
高校卒業と同時に単身アメリカへ渡り、言葉も文化も違う環境で世界最高峰のリーグにたどり着いた——渡邊選手の歩みは、まさに挑戦の連続でした。田臥勇太に続いてNBAへの扉をこじ開けた姿は、後進の日本人選手たちにとって大きな道しるべになっています。
千葉ジェッツでの初年度は、期待の大きさゆえに負傷に泣いた悔しいシーズンでした。それでも2年目にしっかりと巻き返し、1000得点という節目にも到達。逆境を力に変えるハングリーな姿勢は、NBAでもBリーグでも変わりません。
2026-27シーズンへの期待
Bプレミア初年度、千葉ジェッツはタイトル奪還を狙う一年になります。渡邊選手のように、世界の舞台と日本代表を知る選手がチームの中心にいることは、若手にとっても大きな刺激です。ケガなくシーズンを走り抜くことができれば、得点・守備の両面でチームを引っ張り、悲願の優勝へと導く原動力になるはずです。背番号1の活躍から目が離せません。
まとめ
- 渡邊雄太選手は2026-27シーズンも契約継続。206cmのSF/PFで背番号1。
- 尽誠学園高校からアメリカへ。ジョージ・ワシントン大学ではNIT優勝と、A-10最優秀ディフェンス選手賞(大学史上初)を受賞。
- 2018年に日本人2人目のNBA選手に。ネッツではデュラント・アービングと共闘し、3ポイント成功率でNBA屈指の活躍。
- 東京五輪・W杯2023・パリ五輪と日本代表の大黒柱。
- 思い切りバスケを楽しめる環境と富樫勇樹の存在に惹かれ千葉Jへ。2年目にB1通算1000得点。Bプレミア初年度の優勝挑戦を牽引する。


