2027年にカタールで開催される「FIBAバスケットボールワールドカップ2027」。その出場権をかけたアジア地区予選が、いよいよ大詰めを迎えます。2026年7月にはアウェー2連戦(Window3)が控え、日本代表は本戦出場へ向けて重要な戦いに臨みます。
そして千葉ジェッツファンにとって嬉しいのは、原修太・渡邊雄太・金近廉の3選手が日本代表に招集されていること。この記事では、「どうすればワールドカップ本戦に行けるのか」という予選の仕組みと、千葉ジェッツ所属選手を中心とした日本代表の注目選手を、わかりやすくまとめます。
どうすればワールドカップ本戦に行ける? 予選の仕組み
ワールドカップ本戦への道のりは、2段階の予選で構成されています。少し複雑なので、順番に見ていきましょう(出典:FIBA W杯2027 アジア予選 特設サイト)。
STEP1:1次予選(2025年11月〜2026年7月)
アジアの各国がグループに分かれ、ホーム&アウェーで対戦します。日本はチャイニーズ・タイペイ、中国、韓国と同じグループ。各グループの上位3チームが2次予選へ進出します(開催国カタールと同組の場合は上位2チーム)。試合は「Window(ウィンドウ)」と呼ばれる期間に分けて開催されます。
STEP2:2次予選
1次予選を勝ち抜いた12チームが、新たに2つのグループ(E・F)に再編成され、さらに6試合を戦います。ここで各グループの上位4チームが、ワールドカップ2027の出場権を獲得します(カタールと同組の場合は上位3チーム)。
つまり日本代表は、「まず1次予選でグループ3位以内に入り、次に2次予選で4位以内に入る」ことが本戦出場の条件です。一戦一戦の積み重ねが、カタールへの切符に直結します。
出場チームとグループ分け(1次予選)
1次予選は、アジア・オセアニアの16チームが4つのグループ(A〜D)に分かれて戦います。日本は中国・韓国・チャイニーズ・タイペイと同じグループB。東アジアの強豪が集中した、見ごたえのある組み合わせです(出典:月刊バスケットボールWEB。順位は2026年時点のFIBAランキング)。
| グループ | 所属チーム |
|---|---|
| グループA | オーストラリア(6位)/ニュージーランド(24位)/フィリピン(36位)/グアム(77位) |
| グループB | 日本(22位)/中国(26位)/韓国(56位)/チャイニーズ・タイペイ(68位) |
| グループC | イラン(28位)/ヨルダン(41位)/シリア(74位)/イラク(84位) |
| グループD | レバノン(33位)/サウジアラビア(66位)/インド(76位)/カタール(78位) |
各グループの上位3チームが2次予選へ進出。2次予選では、A・Cの上位チームが「グループE」、B・Dの上位チームが「グループF」に再編成されます。つまり日本は、2次予選でグループD(レバノン・サウジアラビア・インド・カタール)の上位チームと同組になる見込みです。
日本代表 1次予選の主な日程と結果
| 日程 | 対戦カード | スコア | 勝敗 | 区分 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年11月28日 | 日本 vs チャイニーズ・タイペイ | 90-64 | ○ 勝 | Window1(ホーム) |
| 2025年12月1日 | チャイニーズ・タイペイ vs 日本 | 73-80 | ○ 勝 | Window1(アウェー) |
| 2026年2月26日 | 日本 vs 中国 | 80-87 | ● 負 | Window2(ホーム) |
| 2026年3月1日 | 日本 vs 韓国 | 78-72 | ○ 勝 | Window2(ホーム) |
| 2026年7月3日 | 中国 vs 日本 | 73-92 | ○ 勝 | Window3(アウェー) |
| 2026年7月6日 | 韓国 vs 日本 | 81-79 | ● 負 | Window3(アウェー) |
2026年7月のWindow3は、中国・韓国とのアウェー2連戦でした。中国戦に快勝して2次ラウンド進出を決め、韓国戦は惜敗。日本は4勝2敗・グループB1位で1次予選を締めくくりました。なお、この2連戦に向けて日本代表は6月18日から強化合宿を行いました(出典:日本バスケットボール協会)。
グループB 最終順位(1次予選終了時点)
2026年7月6日のWindow3までを終えて、日本は4勝2敗・グループB1位で1次予選を通過しました。
| 順位 | チーム | 勝敗 | 勝ち点 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 日本 | 4勝2敗 | 10 |
| 2位 | 韓国 | 3勝3敗 | 9 |
| 3位 | 中国 | 3勝3敗 | 9 |
| 4位 | チャイニーズ・タイペイ | 2勝4敗 | 8 |
※1次予選終了時点(2026年7月6日)。勝ち点は勝利=2・敗戦=1で計算されます。日本はグループB1位で2次ラウンド(8月末のWindow4〜)へ進みます。出典:FIBA公式 順位表
日本代表 候補メンバー(Window3直前合宿)
日本バスケットボール協会(JBA)が発表した、Window3直前合宿の招集メンバーは以下の通りです(出典:JBA公式 / バスケットボール日本代表 公式X(@JAPAN_JBA))。ここから最終的に出場メンバーが絞り込まれます。
| 選手名 | P | 身長 | 体重 | 生年月日 | 年齢 | 所属チーム |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 比江島慎 | SG | 191cm | 87kg | 1990/08/11 | 35歳 | 宇都宮ブレックス |
| 安藤誓哉 | PG | 181cm | 81kg | 1992/07/15 | 33歳 | 横浜ビー・コルセアーズ |
| 原修太 | SG | 187cm | 96kg | 1993/12/17 | 32歳 | 千葉ジェッツ |
| 渡邊雄太 | SF | 206cm | 98kg | 1994/10/13 | 31歳 | 千葉ジェッツ |
| ジョシュ・ホーキンソン | C/PF | 208cm | 106kg | 1995/06/23 | 30歳 | サンロッカーズ渋谷 |
| 齋藤拓実 | PG | 172cm | 69kg | 1995/08/11 | 30歳 | 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ |
| 馬場雄大 | SF | 196cm | 91kg | 1995/11/07 | 30歳 | 長崎ヴェルカ |
| 佐々木隆成 | PG | 180cm | 77kg | 1996/05/02 | 30歳 | 三遠ネオフェニックス |
| 吉井裕鷹 | SF | 196cm | 94kg | 1998/06/04 | 28歳 | 三遠ネオフェニックス |
| 川真田紘也 | C | 204cm | 117kg | 1998/06/16 | 28歳 | 長崎ヴェルカ |
| テーブス海 | PG | 188cm | 85kg | 1998/09/17 | 27歳 | アルバルク東京 |
| 西田優大 | SG | 190cm | 90kg | 1999/03/13 | 27歳 | シーホース三河 |
| 高島紳司 | SG | 191cm | 90kg | 2000/10/13 | 25歳 | 宇都宮ブレックス |
| 富永啓生 | SG | 188cm | 85kg | 2001/02/01 | 25歳 | レバンガ北海道 |
| 黒川虎徹 | PG | 175cm | 76kg | 2001/04/08 | 25歳 | アルティーリ千葉 |
| 狩野富成 | C | 206cm | 105kg | 2001/10/06 | 24歳 | サンロッカーズ渋谷 |
| 小川敦也 | PG | 190cm | 85kg | 2002/06/24 | 23歳 | 宇都宮ブレックス |
| 金近廉 | SF | 197cm | 98kg | 2003/03/11 | 23歳 | 千葉ジェッツ |
| 山ノ内勇登 | C | 211cm | 110kg | 2003/05/27 | 23歳 | オーラル・ロバーツ大学 |
| 山﨑一渉 | SF | 200cm | 100kg | 2003/07/10 | 22歳 | サンロッカーズ渋谷(7月1日より) |
| ジェイコブス晶 | SF | 203cm | 104kg | 2004/04/13 | 22歳 | フォーダム大学 |
| 川島悠翔 | PF | 200cm | 99kg | 2005/05/27 | 21歳 | シアトル大学 |
🏀 バスケットボール日本代表【JBA公式】 @JAPAN_JBA#AkatsukiJapan 男子日本代表
2026年7月3日(金)、7月6日(月)に中国、韓国で開催される「FIBA バスケットボールワールドカップ2027 アジア地区予選 Window3」に向けての男子日本代表第2次強化合宿のスタッフ・選手の追加招集がありましたので、お知らせいたします。2026年6月18日の投稿より(追加招集メンバーを抜粋)
なお、NBAのシカゴ・ブルズに所属するガード河村勇輝も、第2次強化合宿に参加することが発表されました。ただし本合宿のみの参加で、7月のWindow3(中国・韓国とのアウェー2連戦)には出場の予定はありません(出典:日本バスケットボール協会)。
ヘッドコーチは桶谷大(琉球ゴールデンキングス)。NBA組や一部主力が不在の中、新たな顔ぶれも加わった編成で、Window3のアウェー2連戦に臨みます。
注目選手①|千葉ジェッツから3名が代表招集
Window3直前合宿には、千葉ジェッツから3名の選手が招集されました。千葉ジェッツファンにとっては、推しの選手が日の丸を背負う姿を応援できる絶好の機会です。
渡邊雄太(SF/206cm)
NBAでの豊富な経験を持つ、日本バスケ界の象徴的な存在。206cmの長身ながら機動力もあり、ディフェンス・3ポイント・リーダーシップとあらゆる面で代表を引っ張ります。日本代表のエースの一人として、本戦出場のカギを握る選手です。
原修太(SG/187cm)
千葉ジェッツの”ディフェンスの鬼”が、代表でもその持ち味を発揮します。相手のエースを止めるハードなディフェンスは、勝負所で必ず効いてくる武器。クラブで磨いた献身性を、そのまま日本代表でも体現する貴重なピースです。(原修太選手の詳しい紹介はこちら)
金近廉(SF/197cm)
23歳の若き現代型オールラウンダー。サイズ・シュート・運動能力を兼ね備え、日本代表の未来を担う存在として期待されています。大きな国際舞台での経験が、さらなる成長につながるはずです。(金近廉選手の詳しい紹介はこちら)
注目選手②|日本代表を引っ張るキープレーヤー
千葉ジェッツ勢以外にも、日本代表には頼れる選手が揃っています。Window3の招集メンバーから、特に注目したい選手を紹介します。
- 河村勇輝不在の中で司令塔を担う齋藤拓実・安藤誓哉——経験豊富なポイントガード陣がゲームをコントロール
- ジョシュ・ホーキンソン——インサイドの軸。リバウンドと得点でチームを支える帰化選手
- 馬場雄大——身体能力に優れたウイング。速攻と勝負強さが武器
- 富永啓生——日本屈指の3ポイントシューター。一気に流れを変える得点力
- 比江島慎——勝負所で頼れるベテラン。”比江島ステップ”でおなじみ
なお、今回のWindow3メンバーに、千葉ジェッツの富樫勇樹選手は招集されていません。JBAから選外の理由は特に発表されておらず、報道でも「不在」という事実が伝えられているのみです(出典:バスケットボールキング)。
あくまで筆者の私見ですが、長いシーズンを戦い続けるベテランだけに、今回はコンディション面を見据えた調整・配慮という可能性も考えられます。ただし、これは公式に発表された理由ではなく、推測の域を出ません。いずれにせよ、富樫選手が日本代表の歴史を支えてきたレジェンドであることに変わりはなく、今後の代表復帰にも期待がかかります。
指揮を執るのは、桶谷大ヘッドコーチ(琉球ゴールデンキングス)。クラブで実績を残した指揮官が、日本代表をワールドカップへと導きます。
千葉ジェッツファンとしての楽しみ方
日本代表の試合は、千葉ジェッツファンにとっても特別です。普段はクラブのユニフォームで戦う原・渡邊・金近の3選手が、日の丸を背負って世界に挑む姿は格別。代表での経験は、来たるBプレミアでのプレーにも必ず生きてきます。
「クラブでも代表でも応援できる」——これは、日本代表クラスの選手を多数擁する千葉ジェッツファンならではの特権です。ぜひ7月のWindow3、テレビや配信で日本代表に熱い声援を送りましょう。
まとめ
ワールドカップ本戦への道は、「1次予選で3位以内 → 2次予選で4位以内」。一戦も気が抜けない戦いが続きます。その日本代表に、千葉ジェッツから原修太・渡邊雄太・金近廉の3選手が名を連ねているのは、ファンとして大きな誇りです。
2026年7月のWindow3、そしてその先の2次予選へ。千葉ジェッツの選手たちが世界への切符をつかむ瞬間を、みんなで応援しましょう。がんばれ、日本代表!がんばれ、ジェッツ戦士!
※本記事の内容は2026年6月時点のものです。最新の日程・招集メンバー・予選結果は日本バスケットボール協会(JBA)公式サイトおよびFIBA W杯2027アジア予選 特設サイトをご確認ください。
主な出典:JBA 男子日本代表 強化合宿メンバー


